情シスが取得して良かった資格は?第1位はあの資格

情シスが取得して良かった資格は?第1位はあの資格

情報システム担当者(情シス)は常にスキルアップが求められ、それに伴う資格も数多く存在します。会社側から取得すべき資格試験を提示されるケースであれば、自分がどのような資格を取れば良いのかすぐにわかるのですが、そうではないケースも多々あるのが実情です。そうなるとスキルアップのために、どのような資格を取れば良いのかわからないという方も一定数いるかもしれません。
 
そこで今回、実際に情シスとして働いている方に対し、「取得して良かったと思う資格」について聞くアンケートを実施しました。アンケートは一般企業や行政機関などで情シスとして働いている方を対象として実施。222名から回答を得ました。


この記事では、実施したアンケートをもとに、情シスが取得すべき資格とその理由について回答数の多かった順にランキング形式で見ていきたいと思います。

情シスが取得して良かった資格ランキングベスト3

第3位:応用情報技術者試験

まずは3位から見ていきます。3位には「応用情報技術者試験」がランクイン。独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が実施する国家試験です。同機構のホームページによれば、対象者像は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とあります。「午前」と「午後」の2つの科目試験に分かれており、前者は多肢選択式(四肢択一)、後者は記述式となっています。合格率は令和5年度秋期(2023年10月実施)で23.2%です。

コンピュータの仕組みからネットワーク、セキュリティ、プログラミングの基礎など、ITの知識を網羅している試験で、様々な業務に携わることの多い情シスに最適な資格と言えます。経営に関する問題も出題されるため、会社経営に興味のある方にも推薦できます。

試験日が「春期(4月ごろ)」と「秋期(10月ごろ)」の年2回しか実施されないのが特徴。そのため、前もってスケジュールをしっかりと立てて臨む必要があります。受験料も税込7,500円となっており、それなりの出費となります。できれば一度で合格したい試験であり、入念に準備をして受験をするのをおすすめします。

なぜ応用情報技術者試験をアンケートに挙げたのかについては、「総合的に学べるから」「一歩踏み込んだ知識を得られたから」などの回答がありました。上述の通り、広くITの専門知識を学べるものとして支持されている資格試験です。

2位:基本情報技術者試験

2位には「基本情報技術者試験」がランクイン。こちらもIPAが実施する国家試験で、対象者は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされています。「科目A」と「科目B」の2つの科目試験に分かれており、前者は多肢選択式(四肢択一)、後者は多肢選択式となっています。応用情報技術者試験が「春期」と「秋期」に分かれているのに対し、基本情報技術者試験は随時受験可能。合格率は令和5年度を通して47.1%です。


合格率を比較してみてもわかる通り、応用情報技術者試験に比べれば難易度も低く、内容についても基礎的な問題が多い一方で、情シスとして様々な業務上の課題に対処するための、幅広い知識が得られる資格となっているため、情シスとしてまず最初に取得するものとして人気の資格となっています。しかも随時受験できるとあって、比較的準備のしやすい国家試験である一方で、受験料は応用情報技術者試験と同額の7,500円(税込)であり、安いとはいい難いです。こちらもできれば一回の受験で合格したいところです。

アンケートでは、基本情報技術者試験に関して、こちらも「基本的な内容だから」や「コンピュータのシステム開発に役立つ」といった意見のほか、「(自分の勤めている会社では)賃金が上がるから」という意見も見られました。知識の習得はもちろん、スキルアップや会社によっては一時手当がもらえるといった面で支持を得ている資格試験です。

第1位:ITパスポート

1位は「ITパスポート」でした。IPAが実施する国家試験であり、対象は「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか、担当業務に対してITを活用していこうとする者」となっています。つまり、すべての社会人を対象とした、ITの共通的知識を問う試験です。出題形式は多肢選択式(四肢択一)で、出題数は100問。基本情報技術者試験同様、随時試験を受けられます。合格率は令和5年4月~令和6年3月の合計で50.3%となっています。

上述した通り、この資格は情シスだけのものではありません。すべての社会人を対象としており、金融機関や医療関係で働く人など、ITに携わる仕事に従事している人すべてに役立つ知識を得られる、とても汎用性の高い資格です。経済産業省も、社員研修等でのITパスポート試験の活用を推奨しています。

アンケートでITパスポートを挙げた理由については、「簡単な資格だが、新たに情報システムに関する仕事に携わるにあたって、最低限必要な常識を体系だって学べるから」といった意見や、「面接の時に好評であるほか、実務面でも役に立つ」といった意見がありました。情シスに限らず、多くのビジネスパーソンが取得を目指す資格試験であり、ITの入門編として取っておくに越したことはないものと言えます。よって、情シスになりたての人が目指すべき資格といえるでしょう。

ランキング&アンケート詳細

ゆえに、今回の調査では以下のようなランキングとなりました。

01


その他、「情報セキュリティマネジメント試験」や「ITストラテジスト試験」を挙げた方もいました。中には「情報処理技術者試験」全般(ITストラテジストなどの試験を含む)と答えた方もいました。

今回のアンケート結果からは、基本的な資格である「ITパスポート」「基本情報技術者試験」が多く挙げられていることがわかりました。いずれもITの基本的知識を問われる試験ではありますが、だからこそ基礎が情シスにとって重要であるのがわかります。業務にも活きてくる知識を得られるため、まだこれらの資格を取得していない方は業務上の知識を深めるためにも資格取得を目指してみても良いでしょう。

特にITパスポートや基本情報技術者試験はいつでも受験できるため、気軽に挑戦できます。まずは試験の参考書を書店などで手に取ってみることをおすすめします。

(アンケート詳細)
実施期間:2024年4月17日~2024年4月20日
回答者数:222人
アンケート方法:「Fastask」によるインターネットリサーチ

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